はじめまして。平成二十三年より住職をしております土面信順(とのもしんじゅん)と申します。この度は國束寺公式ウェブサイトをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 当寺は国束山山頂にありましたが、昭和28年、諸般の事情により国束山山頂から現在の場所に下りてきました。しかし国束山は聖徳太子様が天照大神からの神勅に従って十一面観音像を祀られ、国家安寧と全ての民の幸せを祈られた大切な土地、すばらしい気の流れる場所であります。

 日本にはそのように祈る場所が全国各地にあり、昔から人々はそこで神仏に感謝し、天地山海の恵みに感謝し、祈りを捧げてきました。いわゆるパワースポットと呼ばれる所です。 今生かされていることへの感謝と他者の幸せを祈る。それによってにパワーが宿ります。

 國束山は「国を束ねる山」「国家の礎(束石)になる山」です。私は国束山を再びパワーの宿る場所とすること、そして「尊敬、謙虚、感謝」この三つの大切さを示し、和の精神(他を思いやる心、助け合う心)を伝えていく事が、国家の安泰、万民快楽、ひいては世界平和に繋がるものであると信じております。

平成二十五年 六月

                                土面信順 拝

勢州田丸領涌福智山国束寺一山惣絵図
天保五年 勢州田丸領涌福智山國束寺一山惣絵図