元三大師は、正式には慈恵大師 良源(912~985)という比叡山中興の祖と崇められた僧侶で、
正月三日に遷化なされたので、元三大師と呼ばれるようになりました。

大変霊能力にすぐれた方で、大師が73歳の時に全国で疫病が流行した際には、
大師自ら夜叉の形相と化して、その疫病神を退散させた話が有名です。

その時のお大師さまのお姿を護符にして庶民に配り、
戸口に張ることで災いから守られるとのことから、
そのお札を「角大師の札」「魔除けの札」などと呼ばれ、全国に広く流布し信仰されております。

国束寺では、紙のお札の他に、携帯できるようお守りもございます

また、元三大師 良源が考案なされた観音籤(かんのんせん)が我が国でのおみくじの元祖だと言われております。